象の翼

ゲームを中心に、色々な物事についての情報を整理してまとめておくブログです

Nintendo Switchソフト『棋士・藤井聡太の将棋トレーニング』レビュー(追記あり)

本ソフトの特徴を解説します。

良いところ

フルボイスではないものの、かなり色々藤井七段が喋ってくれるので、藤井七段ファンにはたまらないだろう。(どのくらいボイスがあるかというと、例えば課題を順調にクリアしていると「調子いいですね」などと声をかけてくれる。)間違いなくファンアイテムとしてはオススメできる。私は藤井ファンではないのでそこまで感動はないが……豊島竜王名人のソフトなら光速の予約間違いなしだが……。

  • 駒の音にこだわりがある

将棋盤で本当に将棋を指す時に、自分の駒の上に自分の駒を移動させる時には、自分の駒の上を滑らせながら置くという動作があるのだが、この作品はその動作による音をちゃんと出している。将棋盤と向き合っているリアリティをもたらす、いい演出である。他にも「設定」画面から大橋流と伊藤流のどちらの駒の並べ方にするか選べる。藤井ファンの多くは「見る将」であり、見る将からすると駒の並べ方というのは結構気になるポイントなので、主流の2つではあるが選択可能というのはポイントが高いだろう。

  • 棋譜100局まで保存可能

自分がCPU相手に指した棋譜や入力した棋譜を聡太先生(AI)に評価してもらうことも可能。パソコンで「将棋所」「Apery」「やねうら王」等を利用している人には今更という感じの機能だが、棋譜は自動保存してくれるし戦型別分類もお気に入り機能もあるので、自分の指した将棋の振り返りまで含めてちゃんとこのソフト内で完結しているのはいいと思う。AIの狙い筋も1手だけ示されて終わりではなくYボタンを押せばそれなりの手数進んだ先まで示してくれるし、非常に使いやすい。

  • 聡太レッスン

毎日、様々な課題を作って出題してくれる。自分の指した対局における詰み逃しの局面が問題として出題されることもある。サクサク解けるし、復習として意味のある問題なので勉強になる。

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全部で何問あるかはわかりませんが、5手詰めではぁはぁ言いながら解いているのに、ショップには11手詰めが売られています(ゲーム内コインで購入できます。ゲーム内コインはストーリーを進めたりCPUとのレーティング対局をすると貰えます)。楽しみです。

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あまり良くないところ

* レーティング戦の相手CPUが「負けました」と言ってくれない

レーティング戦で相手コンピュータを詰ますと「対局終了」とどこからか表示されるのだが、将棋のルールとしては変である。本当は「投了」があって初めて対局が終わるというのが将棋のルールである。(このソフトが普通の将棋ゲームならそんなところはどうでもいいのだが、本当に初心者向けに丁寧に作られていて色々こだわりもあるので、そこはしっかりしてほしいと思う)

(4月3日追記)アップデートにより、対局開始前と終局時に挨拶するようになりました。神ゲー確定です。将棋初心者の人、これから将棋を学ぼうとしている人はまずこれを買いましょう。強く強く強く強く強くオススメします。

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藤井七段も挨拶の大切さを説いています

  • ストーリー中、戻る機能がない

ものすごくテンポよく駒が動いて説明してくれるのはいいのだが、ノベルゲームによくあるような「戻る」機能がないのはちょっと不親切。ただし早送り、スキップ機能はあるし、クリア後に同じストーリーを見返すことは自由に可能。

  • 将棋をある程度わかっている人からすると、ストーリーモード序盤が作業でしかない

仕方ない。一方で将棋を全く知らない(藤井七段だけ知っている程度の)人には大変オススメです。

  • 細かいUIの問題

問題集に「次の問題に進む」がない。詰将棋の問題途中での「再挑戦する」がない(適当な誤答を選んで再挑戦するしかない)。

総評

将棋初心者には強くオススメします。初級者(将棋ウォーズや81dojoで言うと2級くらい)にも楽しめるとは思いますが、開始数時間くらいは作業をやらされる感じがします。

(4月3日追記)最近はレーティング戦と聡太レッスンを主にやっています。コンピュータは悪手を見逃してくれないので、2級相手に苦戦しています。色々な戦型のコンピュータと戦えるので、大変いい練習相手になっています。棋力設定は四段まであるようなので、極めるのは当分先になるでしょう。これからも長く付き合っていくソフトになりそうです。